奥比叡の里より「棚田日詩」 | 梅雨の合間

2014/07/13

梅雨の合間

今年の関西は、6月4日が梅雨入り、7月21日が梅雨明けとなるようだ。少し長い梅雨が続いている。奥比叡の辺りに限って言えば、雨の降りそうな曇り日が多かった割には本格的な雨は降らなかった。気温も30℃を大きく超える日はなく、湿度もそれほど高くない。人間にとっては過ごしやすい梅雨だったのではないだろうか。そんな中、先週の台風8号は、一見台風(九州上陸)とは関係のなさそうな新潟や長野でも局地的に激しい雨を降らせ大きな被害をもたらしていった。

棚田では、土手の草刈りと野焼きに忙しい。青々と茂った稲は、様々な形をした田んぼの畔に縁どられ、さながら緑のパッチワーク模様を描き出している。

今日の写真。久しぶりに棚田が夏の光と影に包まれていた。この日の午前中まで曇り日が続いていたが、午後からは雲の合間から太陽が顔を出すようになり、青空も広がり始めた。それにつれて気温もぐんぐん上がり、田んぼの周囲には積乱雲がいくつもできていた。それもこの日一日だけで、翌日から曇り日が続いている。

梅雨が明け、本格的な夏がやってくると稲穂が顔を出し始める。そして、その穂の中から小さな白い花を一斉に咲かせはじめる。そんな光景と出会えるのも、あと2週間ほどだ。