奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2021 | 3月

2021/03/24

獣の眼

この小さな写真では分かりにくいが、画面中央よりやや右手に薄桃色をした塊が見える。これは棚田の中にある小さな桜の木が開花したところである。この絵は、竹や杉や檜が混在している雑木林の中から棚田を覗き込んだものである。手入れの行き届かない林は、昼間でもうっそうとして暗い。ひょっとしてイノシシやシカやタヌキやキツネなどの獣たちは、昼間はこのような雑木林などに潜み、外の世界を伺っているのかも知れない。私も獣の眼になって、息を潜めて静かにシャッターを切った。


 今森光彦さんの写真集やNHKのドキュメンタリーで有名になった「棚田の一本桜」は、今日現在2~3分咲きといったところ。天気にもよるが、今週の土・日あたりが最高の見頃かもしれない。この30年間「一本桜」を見続けてきたが、今年の開花は最も早いように思われる。温暖化というフレーズが頭の片隅にあるせいか、桜の開花を素直に喜べない何かがある。

今年はコロナ禍の花見。皆さま、ご用心!ご用心!

2021/03/14

80,000 hits !

気が付かなかったのですが、2月下旬辺りに80,000回を越える閲覧をいただいていたようです。心から御礼申し上げます。

Japan * United States * China * Ukraine * Russian Federation * United Kingdom * France * Germany * Canada * Taiwan * India * Netherlands * Romania * Italy *Korea, Republic of * Sweden * Brazil * Vietnam * Poland * Israel * Hong Kong * Austria * Turkey * その他

これらの国名は、これまで「棚田日詩」に訪問していただいた方々の主だった国々を抜き書きしたものです。


    「棚田日詩」の閲覧者を見ると、二つの傾向があるようです。

一つは、閲覧者の60%ほどが外国からの訪問者であるということです。この傾向は「棚田日詩」を始めた頃から余り変わっていないようです。外国語はさっぱりダメ。外国の友人はほとんどなく、宣伝も全くしていません。しかも、検索サイトでも探し出すことができないほど奥深くに隠れてしまっているローカルサイトです。この傾向に関しては、インターネットの不思議というより他ありません。

もう一つの傾向は、毎回の更新における閲覧者数がほとんど変わらないということです。この数年、1回の更新につき800~1000人くらいの方々に閲覧していただいているようです。恐らく、ほとんど固定した方々に見ていただいているのではないかと思われます。

「棚田日詩」は、当初2年で止めるつもりで始めました。数多くの国々の、そして見知らぬ多くの人々の閲覧に励まされて、足掛け10年も続けることができました。皆様には感謝以外ありません。

もうしばらく、いつもながらのボチボチと、そして淡々と日詩を綴っていきたいと思っています。これからも宜しくお願い申し上げます。