奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2016 | 7月

2016/07/24

夕立雲

関西では、先週の月曜日あたりに梅雨が明けたようだ。この時期の棚田は、うるさいほどの蝉の声に包まれている。やがて日が落ちると、カエルの大合唱が星空に響き始める。7月の棚田は、茂った稲で一年で最も美しい「緑」の時を迎えている。よく見れば、多くの田んぼで稲穂が顔を出し、開花と受粉が進んでいる。この稲穂が、緑の田んぼを徐々に黄色に染めていく。早いもので、あと一月もすれば稲刈りとなる。

この時期、青空が突然黒雲に覆われることがある。田んぼを灼いていた強い陽射しは遮られ、辺りは暗くなり始める。やがてポツポツと大粒の雨が音を立てて落ちてくる。夕立である。乾いた風景が、一雨をいただいてホッとする時でもある。

 

暑さ、これからが本番です。皆さま、くれぐれも御身大切に!

 


 

今年は、頼まれて祇園祭の鉾の巡行を撮影。当日は曇り日であったにも関わらず、身体の芯に熱が溜まってしまったような、多少熱中症ぎみ。というわけで、先週はあえなくダウン。夏の撮影が、だんだん厳しくなってきたようです。