奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2018 | 5月

2018/05/20

鳥はヒバリ。朝露に濡れた畔の上を朝食を求めて闊歩していた。この鳥は、畑や草原・河原などを好むらしい。この数年、麦茶の原料となる麦畑が増えたせいか、ヒバリの鳴き声が多く聞かれるようになった気がする。東京都辺りでは、草地の激減で絶滅危惧Ⅱ類に指定されているようだ。ピーチク・パーチク、ピーチク・パーチク・・・・・・・元気のいいさえずりが、青空高く響き渡っている。

7度目の5月

2012年5月に始めた「棚田日詩」は、今回で7回目の5月となりました。当初2年で止めるはずだったものが、更新回数も数えてみると180回を越えていました。「棚田日詩」は、そもそもの始めから写真と文章でお届けしようと考えていました。とはいえ、それまで文章を書くなどということとはほぼ無縁の生活をしてきました。「60歳からの手習い」という言葉があります。結果的に、この言葉が私の背中を強く押してくれたように思います。それと、「何とかなるだろう」という良く言えば楽観的、悪く言えばいい加減さがあったのだろうと思っています。

青息吐息、四苦八苦で綴ってきたつたない文章です。皆様には読む苦痛を与えてきたのかもしれません。その点については、この場でお詫び申し上げます。それでも、私自身にとっては文章を書き始めて本当に良かったと思っています。言葉で風景を見ることによって、今まで気付かなかったことに気付き、見えなかったものも見えるようになってきました。棚田や農業、里山といった視点も少しづつ整理できてきたように思います。写真だけでは、こうした私自身の成長はなかったように思います。そしてこのことが、今の私の写真にも反映してくれているものと思っています。反対に、写真はいつも言葉を綴る大きな刺激となってきました。「60歳からの手習い」、まだしばらくは続けられそうです。

これまで「棚田日詩」にお付き合いいただいた多くの方々に、心からの御礼を申し上げます!!


本来なら、今月の初旬と下旬の二回にわたって更新するつもりでいました。ところがギックリ腰が悪化したため、立ち上がるのも辛い時期が続いてしまいました。今年は、できるだけ写真を多く載せていきたいと思っています。

6年目の「棚田日詩」、宜しくお願い申し上げます。