奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2019 | 3月

2019/03/10

冬と春の間で

上の二枚の写真の撮影時期はほぼ同じ。どちらも3月に入ってすぐの頃のものである。

一枚目の写真は、梅にウグイスならぬメジロである。こうした光景は、梅の花がほころび始める2月中旬辺りから桜の咲き始める頃まで見ることができる。これは春の到来を象徴する風景である。

二枚目の棚田の土手の重なりは、まだ冬枯れの中にある。ここには、春を象徴する木や草の緑がない。まだ冬の風景である。

2月から3月に掛けての棚田を見渡せば、冬と春の風景が混在している。冬の中の春、春の中の冬を見つけることが棚田散歩の楽しみでもある。