奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2016 | 8月

2016/08/24

残暑お見舞い

暦の上では「残暑お見舞い」ということになる。しかし棚田は、未だ猛暑の中にある。

もう一月ほどまとまった雨が降っていないのではないだろうか。私が田んぼ写真を始めてからの27年間、酷暑の夏も冷夏の夏もあった。それでもこの時期になると、稲穂は頭をたれ、田んぼを黄色く染めてきた。21日の日曜日には、稲刈りも始まった。そして今日と明日は、子供たちの待ちに待った地蔵盆である。興奮した子供たちの声が、村の角々に響いている。これが終われば、いよいよ稲刈本番である。