奥比叡の里より「棚田日詩」 | モダンな農村風景

2014/05/11

モダンな農村風景

最近のトラクターは、スポーツカー並みにカッコよくなってきている。そのカッコよさに惹かれてシャッターを押した一枚である。私は都会で育ったためか、田園風景に日本人の「心の故郷」を重ね合わせるということが少ない。この「棚田日詩」の中でも、♪うさぎ追いしかの山、こぶな釣りしかの川・・・ 的な郷愁を誘う写真はほとんどなかったのではないかと思っている。

25年前に初めて奥比叡の棚田と出会ったときも、まるで異郷の風景を見るような新鮮な感動と興奮に包まれたのを覚えている。恐らく西洋人がこの風景を見て感じる心のさざ波に近いのかもしれない。当時は見るもの全てが新しく、何とオシャレでモダンな風景なのだろうと感じていた。今も郷愁ではなく、現在進行形の感動を撮りたいと思っている。

一昨年の5月6日から始めた「棚田日詩」も、今回で3年目を迎えることができました。これまで閲覧していただいた皆様に、心からの「感謝」と「御礼」を申し上げます。どこまで続けられるのかは分かりませんが、まずはこれからの一年、今までよりもゆっくりとしたペースで進めていきたいと思っています。

これからも四季折々の奥比叡の農村風景を、できれば伝統的な農村観に囚われない新しい農村風景をお届けできないかと願っています。

これからも宜しくお願い申し上げます。