奥比叡の里より「棚田日詩」 | 華やぐ冬景色

2014/12/24

華やぐ冬景色

鈴なりに実を付けた柿の木が、冬の棚田を彩っている。木によって個体差があるようだが、今年は豊作の年に当たったようだ。というよりも、所有者によると「こんなに沢山の実が付いたのは記憶にない」そうだ。柿の木自身の成長の周期のようなものでそうなるのか?  それとも気候などの外的要因が影響しているのか?  私には分からないが、冬の枯れた棚田が少し暖かく華やいで見える。

雑木林の向こうに雪をかぶった山並みが見える。比良山系である。比良山系は、その高さ(最高峰1214m)においても琵琶湖の湖西地区を代表する山々である。と同時に、恐らく湖西地区の気候風土や生態系などに絶大な影響を及ぼしていると思われる。この山々が白く染まると、誰もが本格的な冬の到来を実感する。その比良山系を仰ぎ見る奥比叡の棚田では、年末までの最後の農作業、土手の草刈りや田起こし・水路掃除などに忙しい。


 

今年もクリスマスのイルミネーションを撮らせていただこうと思っていたのですが、仕事も残業が続き、ついにその機会を逃してしまいました。

今回が、今年最後のDiaryとなります。もうすぐ3回目のお正月を迎えます。こんなに長く続けるつもりはなかったのですが、毎週見ていただく皆様に励まされてここまで来れました。本当にありがとうございます。皆様にとって来る年も良い年でありますように、心からお祈り申し上げます。