奥比叡の里より「棚田日詩」 | 4月の風

2021/04/18

4月の風

早い田植えは、ゴールデンウィークの少し前あたりから始まる。4月の棚田は、田起し・畦塗り・代掻きといった田植えに向けた最後の準備の季節である。農道横の細長い田んぼも、しばらくすると水が引き込まれ、そして畦塗り・代掻きといった作業を待っているところだ。

緑に包まれた棚田の土手。そこに無数の花を咲かせるタンポポ。柿の木は新芽を吹かせ、シラサギが農具小屋をかすめて飛んでいく。青い空、白い雲。この谷を、春の風が吹き抜けていく。

*  田起し   *   畦塗り   *   代掻き①   *   代掻き②