もち米プロジェクト
近年、「棚田(中山間地農業)」や「里山環境」を守っていこうとする取り組みが全国各地で行われています。ここ仰木でも、地元の農家と都市住民による「平尾 里山・棚田守り人の会」や「仰木自然文化庭園構想 八王寺組」 といった団体が、棚田オーナー制による田植えや稲刈り、自然観察会や炭焼きなどの多様な活動を行ってこられました。そしてそうした活動には、都市住民の多くの方々がボランティアとして参加され、活発に交流が行われてきました。こうした団体の他に、都市住民の間で作られた団体もあります。「もち米プロジェクト」や 「棚田むすびの会」は、毎年田植えや稲刈りといった援農活動をされています。
先週の9月29日、「もち米プロジェクト」による稲刈りが行われました。残念ながら9月16日の台風によって、稲(滋賀羽二重)はすべて倒されていました。この日は鎌と小さなバインダー2台による稲刈りから始まって、コンバインによる脱穀、そして籾摺り(玄米)まで行われたようです。稲架に掛けられた稲わらは、正月の注連縄(しめなわ)用として残され、最後はどんど焼きで田んぼの土に戻っていきます。もちろん年末には、新興住宅地の仰木の里で餅ツキ大会が催されます。
仰木の棚田の土は粘土質の所が多く、ミルキークィーンやコシヒカリなどの一般的なお米も他所と比べれば粘りが強く出ます。そのせいもあって、仰木のもち米は滋賀県最高の品質だと言われてきました。しかし、日本人の食生活の変化や「餅」の工業製品化などによって、近年、もち米を育てる農家はほとんどなくなってきています。
『絶品』と言われる仰木のもち米とホカホカのお餅を食べてみたいと思われる方は、「もち米プロジェクト」の会員になってみられてはいかがでしょうか? お気軽に下記のURLを訪問してみてください。
http://oginosato.jp/circle/motikome.html
http://satomati.jugem.jp/?cid=6
La・ La・ La♪ Ta・u・e ~そして脱穀
去る9月14日、「平尾 里山・棚田守り人の会」と「リビング滋賀」の主催による棚田オーナーの方たちの稲刈りが行われた。刈り取られた稲は、その後2週間にわたって稲架に掛けられ、天日干しされてきた。その稲が先々週の28日、いよいよ脱穀され籾摺りされて玄米となった。
青い空、白い綿雲、赤トンボやコオロギ、皆で流す気持ちのいい汗、そして木陰で食べるお弁当。そこに、幸せの秋があった。
「平尾 里山・棚田守り人の会」
http://oginosato.jp/moribitonokai/ownernissi/index.html
「平尾 里山・棚田守り人の会」 facebook
「もち米プロジェクト」「守り人の会」の皆様、快く撮影させていただきありがとうございました。できるなら参加された全員の方の記念となるような写真を撮らせていただきたかったのですが、年末に向けた私の本業が多忙なため、今回のような中途半端なリポートになってしまいました。お許しください。次の機会の撮影時もまた、宜しくお願い申し上げます。