奥比叡の里より「棚田日詩」 | ジパング(黄金の国)

2012/09/02

ジパング(黄金の国)

4月ごろから始まった米作りも、いよいよ収穫の時を迎えた。今年は台風の影響もなく、倒伏した稲をあまり見かけることがなかった。毎年、無事に育った稲穂を見ると、部外者ながらなぜかホッとした気持ちにさせられる。反対に、ここ2~3年のようにイノシシの被害を目の当たりにしてしまうと、悔しさや腹立たしさが込み上げてくる。私が作ったお米でもないのに不思議なものである。

13世紀、マルコポーロはその「東方見聞録」において、日本をジパング=黄金の国としてヨーロッパに紹介した。私にとってのジパングはゴールドの国ではない。この列島に黄金の実りをもたらす大地とそこで額に汗する人々のいる国こそジパングだと思っている。

*  今回の写真はすべて9月2日(日)に撮影した、ホカホカの棚田風景です  *

9月8日(土)稲刈り・ハサ掛けの風景 ———————————————

「平尾 里山・棚田守り人の会」主催の稲刈りが行われます。ここ仰木の棚田でも、広く棚田オーナー制度が活用されています。そのオーナーたちによる稲刈りです。刈り取られた稲は、そのままハサに掛けられ天日干しされます。時間は、朝の10時から。場所は、馬蹄形の棚田の辺りです。詳しくは、「平尾 里山・棚田守り人の会」のHPをご覧ください。http://oginosato.jp/moribitonokai/index.html