奥比叡の里より「棚田日詩」 | お米の赤ちゃん

2013/07/21

お米の赤ちゃん

夏の太陽の直射は容赦がない。夕方田んぼに出てみると、緑の絨毯の彼方に積乱雲が湧き、辺りの雑草や木々もこの暑さの中で少しお疲れ気味の様子である。 

今、青々と茂った稲の茎の中では、お米の赤ちゃんが育っている。人間で言うと、お母さんのお腹の中でスクスクと育っているといったところだろうか。もう少しすると、稲の穂が顔を出し、花を咲かせ、やがて黄色く色づいてくる。そして、あと一月か二月もすると収穫され、私たちの今年と来年のお腹を満たしてくれるようになる。元気に育て! お米の赤ちゃん!!