奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2014 | 7月

2014/07/20

暑中御見舞/朝もや

朝の4時半。玄関を出ると、夏とは思えない冷ややかな空気が身体を包んだ。一瞬、寝ぼけた脳が春?秋?と季節を疑うほどだった。それでも夏のこんな日には、朝靄(あさもや)が棚田を覆っていることが多く、写真的には好運でもある。靄(もや)を写すにはどこに行けばいいのか?そんなことを考えながら車を急がせた。

この季節、昼の棚田の空気は田んぼから放出される水蒸気をいっぱい吸い込んでいる。その空気中に含まれる水蒸気(気体)が夜の内に冷やされ、飽和した水蒸気が微小な水滴(液体)となって空気中を漂い始める。これがこの時期、この辺りの朝もやである。

5時。空は白い雲に覆われていたが、案の定、棚田の谷間には朝もやが流れていた。雲が厚く、太陽は日の出の時刻になっても顔を出さない。日の出の写真は諦めて別のカットを撮っていると、突然太陽が雲を透かして姿を現し始めた。瞬く間に空が朱色(あか)く染まる。そして、朝もやに覆われた棚田全体がオレンジ色の光に包まれていく。無中になってこうした光景を撮っていると、朝もやの向こうに一台の軽トラックが現れた。今日も朝の一仕事が、日の出と共に始まるようだ。

これからお盆に向けて暑さが増していくものと思います。今日は、夏の朝の少しヒンヤリとした空気に包まれた風景を贈ります。皆様、くれぐれも御身体、ご自愛ください。

2014/07/13

梅雨の合間

今年の関西は、6月4日が梅雨入り、7月21日が梅雨明けとなるようだ。少し長い梅雨が続いている。奥比叡の辺りに限って言えば、雨の降りそうな曇り日が多かった割には本格的な雨は降らなかった。気温も30℃を大きく超える日はなく、湿度もそれほど高くない。人間にとっては過ごしやすい梅雨だったのではないだろうか。そんな中、先週の台風8号は、一見台風(九州上陸)とは関係のなさそうな新潟や長野でも局地的に激しい雨を降らせ大きな被害をもたらしていった。

棚田では、土手の草刈りと野焼きに忙しい。青々と茂った稲は、様々な形をした田んぼの畔に縁どられ、さながら緑のパッチワーク模様を描き出している。

今日の写真。久しぶりに棚田が夏の光と影に包まれていた。この日の午前中まで曇り日が続いていたが、午後からは雲の合間から太陽が顔を出すようになり、青空も広がり始めた。それにつれて気温もぐんぐん上がり、田んぼの周囲には積乱雲がいくつもできていた。それもこの日一日だけで、翌日から曇り日が続いている。

梅雨が明け、本格的な夏がやってくると稲穂が顔を出し始める。そして、その穂の中から小さな白い花を一斉に咲かせはじめる。そんな光景と出会えるのも、あと2週間ほどだ。

2014/07/06

お詫び

先週水曜日にパソコンが壊れてしまいました。本日更新するつもりでいたのですが、できなくなってしまいました。今日の「お詫び」は、息子のパソコンを借りてアップしています。残念ながら息子のパソコンには、写真を編集するソフト(Photoshop等)が一本も入っていません。今日の写真は、過去に編集したものを使っています。

パソコンの修理ができ次第、更新を続けていきたいと思います。

カウントを見れば、閲覧総数が20,000回を超えていました。閲覧していただいた皆様に心よりの御礼を申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。