奥比叡の里より「棚田日詩」 | 里芋

2012/08/19

里芋

里芋と言えば筑前煮。庶民の秋の味覚の代表格である。里芋は根菜の部分だけでなく、その茎も「ズイキ」として食べられる。調べてみると、原産地はマレーの辺り。既に縄文時代には日本に入って来ていたらしい。とすれば、恐らく日本人の御先祖様となられた人々と伴に、米などと一緒に渡来してきたのではないだろうか。里芋の語源は拍子抜けするほどストレートだ。山に自生する芋を「山芋」、里で採れる芋だから「里芋」と呼ばれてきたようだ。縄文後期に渡来してきたとすれば、4000~5000年近くもの間、日本人の食生活を支えてきた素晴らしい野菜である。収穫は米と同じように晩夏から初秋にかけて行われる。この写真は、収穫の2~3週間ほど前のものと思われる。午後の斜光を受けて立派に育ったハート型の葉っぱと葉脈が美しかった。


大?そうめん流し大会/8月18日 (土) ———————————————

 午後3時から、仰木の小椋神社の森で「そうめん流し」が催された。氏子の発起により、今年で3回目となる。鎮守の森は昼なお暗く、猛暑の中でもひんやりと涼しい。おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さん、赤ちゃんから小中学生まで、村の三世代が集い、勢いよく流れてくるそうめん取りに興じていた。いつもは蝉の鳴き声しか聞こえない鎮守の森に、子供たちの笑い声がいつまでも響いていた。世話役さん、宮司さん、本当にご苦労様でした。