奥比叡の里より「棚田日詩」 | 燻炭作り

2013/09/22

燻炭作り

 籾殻を燻(いぶ)して炭化させた燻炭は、土壌の酸化を防ぐ改良剤として使われてきた。燻炭作りは近年ほとんど見られなくなったが、上の写真のおじいちゃんは毎年々々燻炭作りに励んでおられる。2~3時間ごとに見廻りに来られ、下の方の炭化していない籾殻をスコップですくい、上の煙突の近くにかけていく。それを何度も繰り返す。全ての籾殻が黒く炭化するまで、この作業を一昼夜を掛けて続けていく。おじいちゃんに聞くと「今夜は寝られない」そうだ。おじいちゃんにとっては、もう来年の土づくり・米作りの準備が始まっている。後ろの土手には、彼岸花やススキが秋の陽射しに輝き、すっかり季節の変わったことを教えてくれている。

(昨年の http://tanada-diary.com/1560 をご参照ください)

 


 

ありがとうございます

昨年の5月から始めた「棚田日詩」も、おかげさまで《見ていただいた回数》が10,000回を超えました。これまで100名くらいの方々にしかお知らせしていなかったので、それらの方々に月一回見ていただいたとして、年間1,200回くらいの閲覧にはなって欲しいなぁと漠然と思っていました。ところが、こうした計算が成り立たないのがインターネットの世界だということも分かってきました。インターネットは、私のようなアナログ人間には想像を超えた世界のようです。10,000回の閲覧の中で約6,000回が日本の方々、4,000回が外国の方々に見ていただいているようです。中国・アメリカ・ウクライナ・ルーマニア・台湾・インド・ロシア・カナダ・ドイツ・ポーランド・イスラエル・リトアニア・インドネシア・ニュージーランド・ベトナム・パキスタン・フランス・香港・韓国・スウェーデンといった国々の方に見ていただきました。ホームページの内容・レベルからして、過分な閲覧をしていただいたと思っています。嬉しくもあり、これでいいのだろうか?といった反省もあり、少し身の引き締まる思いもしています。このホームページを見ていただいた皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

来年の5月までを一つの区切りと考えて始めたホームページです。あと7か月あります。というよりも、まだ7か月も残っているのか?!というのが偽らざる今の実感です。これまでの人生の中で、文章など書いたことのない私が、よくここまで続けてこられたものだと思っています。皆様に励まされて、これからの7か月を何とか走り切りたいと思っています。これからも宜しくお願い申し上げます。

 


 


 

 

 

 ほっかほかの新米、いかがですか?

仰木棚田米を一度食べてみようと思われる方は、

下記のURLを覗いて見てください。

http://tanada-diary.com/tanada-products/fp_01

(上の「仰木棚田米」のイメージ写真は、宣伝ポスター的な感覚で作ってみました)

 


ここはお米の生産現場であり、農業という経済活動が営まれている空間です。「昔ながらの棚田」の景観や「里山環境」がどんなに素晴らしくても、先ずはお米が再生産できる価格で売れなければ、あるいは買っていただくことができなければ、この環境を守り、維持していくことはできません。

私は都会で生活する一人でも多くの人々に、この地の美味しい棚田米を知っていただきたいと思っています。ぜひ一度、食べていただきたいと思っています。但しここでの「仰木棚田米」の応援は、私の勝手な行為であり、お米の売買には一切タッチしていません。

「昔ながらの棚田」で育てられるお米の量は少なく、限られたものです。もし申し込まれたとしても、在庫がなくなり、農家からお断りされるかもしれません。何卒、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。