2025/04/23
美しい棚田。多難の棚田。
四月の棚田は、初旬と下旬とでその相貌を大きく変えていく。中旬辺りから徐々に田んぼに水が引かれ始め、下旬になると辺りは水の大地へと変貌していく。今日の写真は丁度今頃のもので、まばゆいばかりの柿の木や雑木林の新緑が美しい。
政府の備蓄米が放出されたにもかかわらず、米の価格は下がらず最高値を更新している。かといって、生産者が儲けているような話も聞かない。またトランプ関税の嵐の中で、アメリカからはコメの輸入拡大の圧力が強まっている。こうした状況の中で、米が不足しているなら輸入を拡大すればいいなどといった本末転倒の話しも聞かれるようになってきた。残念ながら日本の戦後は、自動車を守るためにいつも農業に犠牲を強いてきた歴史だったように思う。他方、恐らくこれは温暖化の兆候なのだろうが、四月だというのに夏日を示す観測地点が日本中に広がっている。多難の農業。更に多難の棚田農業。