奥比叡の里より「棚田日詩」 | 2026 | 4月

2026/04/10

桜と代掻き(しろかき)

4月の棚田を象徴するのは、桜の開花と田植えの準備作業である。

今年は幸運にも、満開の桜の下で子供たちの入学式が行われた。下の写真は「棚田の一本桜」。今年も花見に行ってみた。90才を越す老齢化のためか、花数が年々少なくなってきているように思われる。

4月の棚田は、にわかに騒がしくなる。田起こし、畦塗り、草刈り、代掻き、等々の農作業。何台もの軽トラックが細い農道を行き交い、トラクターが田んぼの中で力強く働き始める。上の写真は、代掻きの最中だろうか。

奥比叡の田んぼの一枚一枚でこうした農作業が丁寧に行われ、やがて水が引き込まれていく。そして田植えである。5月、奥比叡の棚田は水の大地に生まれ変わり、一年で最も美しい季節を迎えることとなる。4月は、その準備の月である。そして4月もまた美しい。